「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 リュースを撫でながらつぶやいたひと言は、エレオノールも自覚していなかった本心だった。



 ジークハルトが遠征に向かっておよそ十日が過ぎた。

 自分でも理由がわからないまま、よく眠れない夜を過ごしていたエレオノールは、いつもと違って外がひどく騒がしいことに気がついた。

(こんな時間に、なに?)

 窓から外を見ると、表門のほうにちらつく明かりが見える。

 なにが起きているかよく見えず、嫌な胸騒ぎがしたのもあって、エレオノールはすぐに身支度を整えた。

 その忙しない動きが気になったようで、リュースが眠そうにあくびをする。

「みゃあ……?」