「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

(仕事をしている姿を見かけなかったけど、皇子としても騎士団長としてもちゃんとしていたのね)

 なんとも失礼なことを考えていたエレオノールだったが、危険が伴う任務にあたるジークハルトに思うところがないわけでもない。

(仮にも皇族なのに、わざわざ一番危険な立場につくなんてどうして? それとも皇族だからこそ、先陣を切らなければならないとか? あの人ならそう考えてもおかしくなさそう)

 ジークハルトが部下を引き連れてシュルーシュカと飛び立った夜、エレオノールは窓辺に座って眠れない時間を過ごした。