「べっ……別に褒められたくてつけたわけではありません、けど……。……ありがとうございます」
ごにょごにょと小さくなる声には、気恥ずかしさからくる熱が込められている。
(こんな言い方しかできないなんて、私、すごく嫌な人間だ。いくらひどい人でも、何度も助けてくれたことに変わりはないのに……。せめてもう少しかわいげのある言い方をしたらどうなの?)
エレオノールは自分を叱ってからすぐ、はっと気づいて赤くなった。
(この人の前でかわいげなんて必要ないじゃない)
「おい、置いて行くぞ」
ごにょごにょと小さくなる声には、気恥ずかしさからくる熱が込められている。
(こんな言い方しかできないなんて、私、すごく嫌な人間だ。いくらひどい人でも、何度も助けてくれたことに変わりはないのに……。せめてもう少しかわいげのある言い方をしたらどうなの?)
エレオノールは自分を叱ってからすぐ、はっと気づいて赤くなった。
(この人の前でかわいげなんて必要ないじゃない)
「おい、置いて行くぞ」

