「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 シーツを拾ったジークハルトは、それをエレオノールの目の前でわざと見せつけるように振った。

「俺のせいで汚れてしまったな。手伝おう」

「それはずるいです……」

「なんとでも言え」

 洗濯物のカゴを奪われたエレオノールは、さっさと歩き出したジークハルトの後を慌てて追いかけた。

「私だって手伝いますからね! あなたにばかりやらせるつもりはありませんから!」

「張り切るのは結構だが、仕事が大変だと言ったのはお前自身だろう。だったら無理をせず、素直に休んだらどうだ」

「大変だってわかっているから、あなたにやらせられないんじゃないですか……!」