「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 どういう意図があってこんな嫌がらせをされているのかはわからないが、ここで素直に仕事を任せてしまったら後が怖い。

 使用人たちから今まで以上に白い目を向けられるのは間違いないし、下手をすればこれを理由にリュースと引き離されてしまうかもしれない。

(やっぱりこの人はひどい人だわ!)

 必死にカゴを取り戻そうとするエレオノールだったが、あまりにも夢中になりすぎて、滑り落ちそうになっているシーツに気がつかなかった。

「あっ」

 気づいた時にはもう遅く、シーツは地面に落ちてしまった。

 しかも先ほど落ちたものとは違い、土がついて汚れている。