重いカゴを軽々と持つジークハルトの力強さに、以前抱き留められた時の腕の逞しさを思い出して赤面するも、今は照れている場合ではない。
エレオノールは慌ててカゴを取り戻そうとしたが、想像以上にジークハルトの力が強く、とても奪い返せそうになかった。
「離してください、これは私の仕事なんです……っ」
「今にも倒れそうな顔をしているくせに、なにを言っているんだ」
「この顔はもともとです!」
「いいから邪魔をするな。お前は部屋で休んでいろ」
「だから、そういうわけにはいかないって言ってるじゃないですか……!」
エレオノールは慌ててカゴを取り戻そうとしたが、想像以上にジークハルトの力が強く、とても奪い返せそうになかった。
「離してください、これは私の仕事なんです……っ」
「今にも倒れそうな顔をしているくせに、なにを言っているんだ」
「この顔はもともとです!」
「いいから邪魔をするな。お前は部屋で休んでいろ」
「だから、そういうわけにはいかないって言ってるじゃないですか……!」

