まるで咎められているようだと思ったエレオノールは、慌てて言葉を続けた。
「扉の調子が悪くなっていることは伝えておきました。もうあんな失態はいたしませんので、ご安心ください」
「……本当になにも覚えていないんだな」
「それも申し訳ございません。なにか粗相をしてしまったでしょうか……?」
緊張しつつ尋ねると、ジークハルトは再び眉間に皺を寄せた。
そして、ぎくりとしたエレオノールにはかまわず、洗濯物が入ったカゴに手をかける。
「今日の仕事はいい。これは俺がやっておく」
「なにを仰るんですか! 城のご主人様にそんな真似をさせるわけにはいきません!」
「扉の調子が悪くなっていることは伝えておきました。もうあんな失態はいたしませんので、ご安心ください」
「……本当になにも覚えていないんだな」
「それも申し訳ございません。なにか粗相をしてしまったでしょうか……?」
緊張しつつ尋ねると、ジークハルトは再び眉間に皺を寄せた。
そして、ぎくりとしたエレオノールにはかまわず、洗濯物が入ったカゴに手をかける。
「今日の仕事はいい。これは俺がやっておく」
「なにを仰るんですか! 城のご主人様にそんな真似をさせるわけにはいきません!」

