「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 目を閉じればそのまま眠ってしまいそうな倦怠感の中、エレオノールはリュースに話しかけて意識を保とうとする。

 彼女の朝はエルフのもとで過ごした時ほどではないにしろ、人間にしてはかなり早かった。

 鶏の鳴き声が聞こえる前に目覚め、まずは厨房まで井戸の水を運ぶ。

 水桶一杯では当然足りないから何度も何度も往復し、終わったところで朝食をもらって部屋に戻ると、今度はリュースの餌やりの時間だ。

 少ない朝食に物足りなさを感じる余裕もなく、次は川まで洗濯に向かう。

(井戸で事足りたら楽なのにな……)

 これまでに何度もそう思ったが、城には城の決まり事があるようで却下された。