「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

 心の中で自分に言い聞かせるように言うと、ジークハルトは再び使用人へ指示を出した。



◇ ◇ ◇



 城での生活は、エレオノールにとってお世辞にも素敵なものだとは言えなかった。

(まあ、こういうことには慣れているんだけど)

 川に隣接した洗濯場にて大量のシーツや衣服を洗いながら、ふうっと息を吐く。

 城の裏門から出た道を数刻ほどかけて歩くとたどり着く巨大な川には、寒々しい冷気が漂っていた。

 流れを目で追うと、名を知らない高い山がある。

雲に隠れた頂上はよく見えないが、うっすらと白くなっているのを見る限り、雪に覆われているようだ。

(手が切れちゃいそう)