「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

『私がいるのに、馬なんて愚鈍な生き物に乗るなんてどうかしているわ』

 まるで嫉妬した正妻のような言い方だが、シュルーシュカにそのつもりはない。

 彼女は竜舎にいるどのドラゴンよりも傲慢で、だからこそ”自分より劣った生き物”を選んだジークハルトにあきれ、不快感を示している。

「もしもお前を連れていたら、バトラコスごとあの花畑を焼き尽くしていただろうな」

『まあ! 私を理性のない獣のように言わないでちょうだい。だいたい、私なら焼き尽くすんじゃなくて――』

 そう言いかけて、シュルーシュカはふと口をつぐんだ。

 そして、くっくと喉奥で笑いを押し殺す。