「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「うるさいぞ。人にやらせておきながら文句ばかり言うな」

 第三者から見れば、低い唸り声をあげるシュルーシュカに対して、ジークハルトが独り言を言っているようにしか聞こえない。

 ドラゴンは非常に自尊心が高く、傲慢で、人間を取るに足らない弱者だと思っている。

 そんな”弱い生き物”をわざわざ背に乗せてやるのは、なんらかの理由があってその人間を気に入ったからだ。

 ゆえにドラゴンたちは心を許してやった人間たちが、自分たちを竜騎士と呼ぶことを認め、自分たちの持つ古代の叡智の一端に触れさせてやるのである。

 その叡智のひとつが、念話と呼ばれるものだ。