「役立たず」と死の森に追放された私、最強竜騎士に拾われる~溺愛されて聖女の力が開花しました~

「ここでの生活は大変かもしれないけど、一緒に頑張ろうね」

「みゃっ!」

 リュースは大喜びでエレオノールに頬を擦りつけ、子犬がするように甘えて舐める。

 くすぐったそうに笑うエレオノールと、みゃあみゃあ鳴くリュースの声は、その後もしばらく部屋に響いていた。



◇ ◇ ◇



 一方その頃、子竜に名がつけられたとも知らず、ジークハルトは竜舎にてシュルーシュカの鱗を磨いていた。

 竜騎士の多くは馬丁ならぬ竜丁に任せるものだが、ジークハルトはそうしない。

『なあに、それ。撫でているの? もっとしっかりやってくれないと、このまま寝てしまいそうよ』