雨はどんどんひどくなる。体育館で全校集会が行われた後、オレは廊下でおしゃべりするちかちゃんの姿を見つけた。
ちかちゃんの目の前には、ちかちゃんの好きな先輩がいた。
相手のことを直接ちかちゃんに聞いたわけではない。
けれどずっとちかちゃんを見ていたオレにはすぐに分かった。
ちかちゃんは恋をするとこんな顔をするのだと。
そして、失恋するとあんな顔をするのだと。
ちかちゃんは柔らかい表情でその先輩と話している。
(先輩のことまだ好きなのかな……そりゃあそうか)
オレが何度好きだと言っても、ちかちゃんのこころが納得しないと意味がない。そしてそうなるにはきっとまだまだ時間が足りない。
ゆっくりでいい。オレのことを知ってもらいたい。そしていつか奇跡的に気持ちに応えてもらえたら。
(そんなことは夢のまた夢だけど)


