(あ、あ、危なかった! いや別にそういう意図はなくて、でも危なかった! 急に恥ずかしいっ)
赤くなっているだろう顔を見られないように背けていると、ふと佐藤くんが笑う。
「大成功ではないかな」
「あ、そ、そうなの?」
「ちかちゃんがオレのこと好きになってくれたら、大成功なんだけど」
「うぐっ!!」
ドカンッとこころの深いところにクイックスパイクが打ち込まれる。油断していた矢先に大ダメージを受けてしまった。
ふわっと顔を覗きこまれ、わたしは思わず息を詰める。車道側に佐藤くんがいる形で二人並んで歩いているから、逃げ場がない。
「ちかちゃん、手繋ぎたいなあ♡」
「ダダダダメッ!」
「ちぇー」
目的地はもうすぐらしい。わたしはバクバク鳴る心臓を押さえて、早く着いてと必死に願った。


