「変わりたいと思っていっぱいがんばった結果、いまはたくさん友達がいるんだから大成功だよ。わたし信じてるんだ。努力は絶対に絶対に裏切らないって」
「ちかちゃん……」
そう、いつだって地道な努力が自分の自信になる。わたしは佐藤くんの話を聞いて、初めて部活のレギュラーに入れたときのことを思い出していた。
ボールの感触が手によみがえり、わたしは左のてのひらを見つめる。
「努力は実る。そして花が咲く。わたしはその日を信じてがんばれるひとが、」
(――好きだな)
はっとくちびるを閉じた。滑りそうになった言葉を慌てて飲みこむ。
「がんばれるひとが?」
「ええっと、がんばれるひとが、つまり、そういうひとを尊敬する!」


