「うちはお母さんと二人暮らしなんだ。
両親は離婚してて、お父さんとはたまに会ってご飯連れてってもらったりしてるけど、向こうからはあんまり干渉してこない。
お母さんは遅くまで働いてるから簡単な家事は基本わたしがやってる。
そうじ、洗濯……あ、料理はあんまり得意じゃないから、部活終わって帰ったらすぐごはん炊いておみそ汁つくるだけなんだけどね。
親子仲はいい方だと思ってる。基本お互い自由にやってるし。
それになによりバレーボールもお金かかるのに続けさせてもらってるから……」
視線を感じたわたしはふと口をつぐむ。わたしのすぐ横にいる佐藤くんは真剣な表情をしていた。
「あ、ごめん。一気に語りすぎた」
「ううん。そんなことないよ」
「だからまあ、片親でも楽しくやってるよって言いたかったんだ! 佐藤くんがもし人づてにわたしのこと聞く前に、自分で言っとこうと思って」
「そっか……。ありがとう、ちかちゃん」


