シュガーコート



「うん、それで?」

「なんか、そういうの勝手に知っちゃって悪いな〜と思ったから、わたしの家のことも話しておこうかなと思って」

 てん……てん……てん……。 

 三秒くらい変な間があく。その後、佐藤くんは愕然とした顔をしてわたしの両肩を掴んで言った。

「ちかちゃん……そんな真面目でつかれない!?  ダメだよいちいちそんなこと気にしてたら! ちかちゃんがすり減ってすり減っていつか手のりサイズになっちゃうよ! それでもいいけど! いやダメだけどっ。オレの家のことなんてどーでもいいし、ちかちゃんにならなんでも知ってほしいんだから!」

「えっちょ、うるさっ」

「でもちかちゃん()のことは知りたいです……! 家族構成とか好きな手みやげとかその他諸々」

「あー、もうわかったから!」

 ベリッと佐藤くんの手を肩からはがして、わたしはポツリポツリと家族について話し始める。