――次の日曜日。
あたりまえのようにまた公園に現れた佐藤くんをつかまえて、ススーッとベンチに座らせた。
頭の上にはてなを浮かべた佐藤くんに向けてわたしは口を開く。
「佐藤くん。同じクラスの双葉と小学校一緒だったんでしょ?」
「双葉って吉園双葉? うん一緒だった。なにか言われた? 心配しなくてもオレはちかちゃんひとすじだよ」
「い、いやそうじゃなくてね。うまく言えないんだけど」
わたしは言いたいことを改めて脳内でかみ砕きながら説明する。
「話の流れで双葉から佐藤くんの家のこと聞いちゃって、大きくて有名な華道のお家だって」
そこまで言うと、佐藤くんの表情がピリッとしたものに変わる。柔らかい笑顔が固まり、いつも細められている目がまん丸になった。


