『やだ』
「は?」
『いーやーだ!!』
ちょうど眠るまえに佐藤くんからメッセージがきたから、さっき思いついた「まずは友達から」を提案してみたらこれだ。
メッセージのやりとりから通話アプリにきりかえて会話を続ける。
「やだってなに!? わたしの精一杯の提案なんですけど!」
『オレはちかちゃんの彼氏になりたいの! 友達から〜なんて体のいい断り文句じゃん!!』
「え、そ、そうなの?」
わたしが考えていたものとちがう解釈に思わず語気を弱める。
『ん? オレいまお断りされたんじゃないの?』
「あっえ、えと」
(どうしよう! ちがうって言ったらおつき合いOKって意味になっちゃう? でもわたし、断ったわけじゃ……)
『ちかちゃーん? ちかちゃんの言う友達からってどういう意味? オレ断られてないの? 期待していいってこと? ……ねえ、教えて?』
「う、あ。ええっと」


