「バレー部はどう? 地方大会いつなの?」
「再来月の第二土曜日だよ」
「じゃあ見にいくわね!」
「うん。絶対に先発メンバーに入るから」
女二人、小さいちゃぶ台を挟んで笑い合う。
こんなわたしの暮らしは、どうやら外から見ると誤解を受けやすいらしい。親戚には苦労しているとかかわいそうだとか勝手に決めつけられたこともあった。
だからわたしの家のことは、ちゃんとわたしの口から友達に言うようにしている。
(佐藤くんにも、ちゃんと言おう。お母さんと楽しく二人暮らしをしてるって。こっちだけ向こうの家のことを知っているのはフェアじゃない)
正直、いますぐにつき合えるほど、こころに余裕がない。またあんなつらい思いをするのならば、しばらく恋愛はいらないとさえ思う。
(だったら友達から、とかはどうかな。もし佐藤くんが嫌じゃなければ――)


