「千花の新しい恋を全力でバックアップするよ!」
「だからあんな失恋、早く忘れな? ……大丈夫なフリしてても球受ければすぐにわかるよ」
(あ、そうか……亜矢も双葉も)
(気づいてたんだ。わたしの強がりに)
強引な後押しも全部、表に出さずに沈んでいるわたしのためだ。
「うん……ありがとう」
「じゃあいつ返事する!?」
「とりあえず二人きりになれるシチュエーションつくろっか!!」
「ねえ亜矢の推しピとダブルデートしてくれば? 3組の藤井だよね。バスケ部の!」
「やめてよー! ウチはただ顔面がタイプってだけで遠くから見てるのがいいんだからさあ」
「だから勝手に進めないでったら!!」
そのとき、ギャイギャイじゃれ合うわたしたちのことを、廊下からひなたがじっと見ていたことにわたしは気づかなかった。


