シュガーコート



「でも千花、玉の輿かもよ? 佐藤の家って超でかい華道のお家元だし」

「へ? 玉の輿? 華道?」

「おーい双葉、そろそろ千花の脳みそパンクするぞ」

「ごめんごめん。でもあたし応援する」

「うんウチも。佐藤って軽いうわさないし、いいやつそう!」

「ま、待ってよ。勝手に話進めないでってば」

(こうなるから二人に黙ってたのに〜!)

 二人はとにかくわたしをのせる(・・・)のが上手いのだ。部活のときだって、わたしが沈みそうになったら必ずのせて調子を上げてくれる。

 その部分に関しては二人を絶対的に信頼している。だから二人に話したら、自分の気持ちがのってしまうことが分かっていた。

(どうしよう、わたし……。だってついこの前まで先輩のことを二人に相談していたのに。急に相手が変わって二人は呆れないのかな)