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それからというものの、佐藤くんはクラスでもよく話しかけてくるようになった。
他の子とは明らかに違う――とけた表情と甘い声がわたしに向けられるものだから、わたしと佐藤くんの関係がだだのクラスメイトではなくなっていることに周囲も気づき始める。
「千花ー? なんかウチらに言うことないの?」
「水くさいぞ? ん?」
「うっ」
昼休みにニヤニヤ顔の亜矢と双葉に挟まれ、わたしは変な汗をかく。
わたしはちらりと遠くの方で男子たちとおしゃべりしている佐藤くんを見てから、観念して口を開いた。
……………
………
……
「佐藤に告白された?」
「で、まだ返事をしてない?」
わたしはこくんとひとつ頷く。二人は両脇からわたしの肩をがしりと組み、小さな円陣を作りながら話を続けた。


