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家の近くにある広めの自然公園でジョギングをするのがわたしの日曜日のルーティンだ。体をかるく伸ばしてから一定のペースで走る。
(走るのは好きなんだよね。無心になれるから。だけど今日はなんだか集中できない……)
気がつけばわたしは佐藤くんのことを考えていた。
やわらかい目元、長いまつ毛。
ピンク色に染まった頬。
普段のにっこり笑顔とは対照的な、カラカラと楽しそうに笑う顔。
(まあ、たぶん。好きなひとは好きだよね。ああいうタイプ……)
隠れファンが多い理由がわかってしまい、わたしは焦って首をブンブン振った。
(だからって相手のことをほぼなにも知らないのに、告白の返事なんてできないよ!)


