「……土曜は午前中部活。午後は体を休めてるか、バレー部のみんなと遊んだりしてる。日曜は朝公園でジョギングして、それから部屋の掃除とか、宿題とか」
「あ、」
「好きな食べものはあまいたまご焼き。動物は耳のたれてるウサギ派」
「ちかちゃん……っ!!」
佐藤くんの頬がパッとピンク色になり、目はキラキラうるうる輝き始めた。長いまつ毛に縁取られた大きな瞳で見詰められて、わたしは「うっ」と声をもらした。
(な、なんか……)
(わたしの百倍かわいくない!?!?!?)
「ちかちゃん、すき。すきだよ」
「あーはいはい」
勝手に女として負けた気分になり、わたしは遠い目をして帰り路を急いだのだった。


