「言っておくけど、本気だよ?」
「ぅえっ!?」
心を読まれたような絶妙なタイミングで放たれたセリフに、わたしは思わず飛びあがる。
「疑ってるんでしょ? オレの気持ち。まあ仕方がないよね。ほんとうは誰でもよさそうとか、失恋したばっかりのちかちゃんなら簡単に落とせそうだからとか思われても」
「う、あ、なんで」
(考えてたこと全部バレてる! まさか、佐藤くん……エスパーなの!?)
「ちなみにエスパーじゃないよ」
「ううううそだ!」
ズササササッと後ずさるわたしを見て、佐藤くんはカラカラと笑った。
(あ、)
(そんな笑い方するんだ)
「エスパーだったらちかちゃんのこと全部わかるのにね」
西日が佐藤くんのことを強く照らす。その表情はどこか切なくて、わたしは佐藤くんから目が離せなくなっていた。


