シュガーコート



 二人のことを考えると、いまでも不思議な気持ちになる。マイナスの気持ちではないのだけれど、どうでもいいというわけでもない。なるようになった結果なのだと思う。

(まあそれよりも謙信の焦りようが半端なかったからそれどころじゃなかったんだけどね……)

 謙信はわたしがいまだに玉之江先輩に気があると思っているらしく、ひなたと別れたらしいと言うと青くなったり赤くなったりして、しまいにはしばらく離れてくれなかった。

 ひなたとはいつかまた友達として会えるだろうか。

 卒業して、別々の道を歩んで、もしかしたらふとした瞬間に再会したりするのだろうか。

 もしそうだとしたら、わたしの方はきっとうまくやれる気がする。

 ちらりと手元のスマホに視線を落とす。実は最近、亜矢と双葉と一緒にSNSアカウントをつくってみたのだ。

 内容はほぼバレーボールのことだけど、わたしは気づいている。

 初期設定のアイコンのままの『blue_umbrella』というフォロワーが、わたしの投稿に毎回グッドボタンを押してくれていることを。