「玉セン彼女できたってね。どんまい千花」
「てか千花と仲いい隣のクラスの子だよね? 千花知ってたの?」
「いや私も全然知らなくて……」
わたしの返事に二人は顔を見合わせる。
「それってさあ、」
亜矢がなにかを言いかけたとき、教室の入り口から「千花ちゃん」と呼ぶ声がした。
「あれ、ひなた。どうしたの?」
「お昼中にごめんね。次体育なんだけど髪ゴム忘れちゃって……貸してくれないかな?」
「いいよ、はいどうぞ」
「ありがとう! ……あのね、玉之江先輩とのことなんだけど、もしかして部活で噂になっちゃってたりする?」
ひなたは手をもじもじさせながら、上目遣いで聞いてくる。わたしは思わずぐっと言葉を詰まらせた。


