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オレが説明を終えると、ちかちゃんは目を伏せていた。
長いまつ毛が影をつくる。
ちかちゃんが真実を知ったら泣いてしまうかもしれないと思っていたけれど、ちかちゃんの目に涙はなかった。
ちかちゃんは、オレの大好きなその凛とした目を、膝を抱えてうずくまる友人に向ける。
「ひなた、次はひなたの番だよ」
ちかちゃんに促されても彼女は黙ったまま顔を上げない。
「いいのか。黙ってるってことは、オレの説明が全部正しいって言ってるのと同じだからな」
「佐藤くん、待って」
「ちかちゃんになにか、弁明したいことはないのかよ」
オレはなにも悪くないはずだ。なのに黙られるとこっちが責めているように思えてしまう。
ちかちゃんはそんなオレの心情を分かっているとでも言うようにオレの肩に手をやった。
「佐藤くん、大丈夫。少しひなたと話をさせて」
ちかちゃんはそう言って、黙り込む彼女に合わせてしゃがんだ。
「ひなた」
囁くような声でちかちゃんは呼びかける。


