恐る恐る顔を上げると、その人は桜を見上げていた。


(すごいイケメン…、だけどチャラそう)


心のなかでそういわずにはいられないほど彼の顔は整っていて、なおかつ、金髪でチャラそうに見えてしまった。


「あ、あのー…」


「…ん?あ、さっきはごめんな!」


「い、いえ!私が周りを良くみなかったのが悪いので…」


「いや、俺が走ってたのが悪かった。…てか、その花つけてるってことは1年?」


「あ、はい。そうです!」