四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「かいちゃん、そんなことシュリちゃんに言ったってムダムダ。理解できるわけないよ」

数学の宿題を広げながら、こっちを見向きもしないで皐月くんは言った。

本当に、ごもっともです。

「んー、じゃあシュリは自由研究のテーマを決められたらオッケーってことにしようか」

「もー!しーちゃんがそうやって甘やかすから!ぼく達が卒業したらどうすんの!?いきなり野に放たれて野垂れ死にするかもしんないのはシュリちゃんなんだよ!?」

子うさぎみたいな扱われ方に笑ってしまいそうになったけれど、
ちょっと皐月くんからの友情を感じてしまった。

言い方はキツいけれど、私のことを思ってくれてるって伝わるから。

「今日はいいじゃん。だってシュリが決められなかったら皐月もバーベキュー無しだからね?」

「シュリちゃん、何がなんでも決めてよね、生物の進化論でも地球の自転がどうのでも、この際なんでもいいからさ」

皐月くんが早口で言って、ピッて私にシャーペンを向けた。

「はーい」

「脳科学は?いいの?」

「いやぁ…それは…」

「かいちゃん!そんなことよりこっち見てよ」

「はいはい」