四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「あー…やっぱり忘れられてないよね?」

四季くんのおうちに帰ってきた。
もうすぐお昼の二時になろうとしている。

買い込んだ食材を冷蔵庫に詰め込んで、
四時くらいから仕込みをしようってことになった。

それまでの間、少しでも宿題を進めること。

それが四季ママが私達に言い渡した、お泊まり会とバーベキュー開催の条件だった。

さすがはキャリアウーマン。
きっちりしてる。

みんながそれぞれ持ち寄った宿題は、
四季くんと皐月くんが数学、私は理科の自由研究。

「ねぇ、なんで自由研究なんて持ってきたの?そもそも自由研究のネタは決まってんの?てかさぁ、」

「さーつーき」

「ごめんしーちゃん、いいから言わせて。あのさ、シュリちゃんが数学ができないってもう暗黙の了解じゃん?それを助けてあげようってぼく達は空気よんで数学をもってきたわけ。なんでそのシュリちゃんがさぁっ!」

「ごめんなさいーっ!だってどうせ二年生と三年生は全然違うじゃん!」

「でも持ってくりゃあいいじゃん!言っとくけどさ!?しーちゃんじゃなくても二年生の数学くらいぼくでも教えられるしね!?」

「そう…なんだ…皐月くんって頭よかったんだ…」

「ナメんなバーカ!シュリちゃんよりはいいわ!」

「皐月。それ以上シュリをイジめない。いいんだよ、シュリ。数学はまた今度見てあげるから」

「うぅ…」

「そうやってしーちゃんが甘やかすから!」

「まーいいじゃん。で、シュリちゃんは自由研究なににすんの?」

「いやそれが…決まってません…」

「あはは…。じゃあ何かネタを提案してあげよっか?」

「提案?」

「うん。俺、理数系だから」

「かいちゃんは大学でも専攻してたもんねー」

さっきまで怒り散らしていた皐月くんが、
ちょっと得意げに言った。

「そういえば、何を学ばれてたんですか?」

「んー。高校生の勉強とはちょっと違うけど。ざっくり言うと、脳科学」

「脳科学…」