四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「俺も皐月と同じにしよっかな。シュリは?」

「んー。ハンバーグにする」

「ステーキはいらないの?」

「そんなに食べられないよ」

「じゃあ食べたくなったら一緒に食べよう」

「ありがとう」

テーブルに設置されているボタンを押したら店員さんが来てくれて、
オーダーは全部、海斗さんが注文してくれた。

「ドリンクバー取ってくるね。何にしますか?」

立ち上がった私に、四季くんが「一緒に行くよ」って言ってくれた。

「大丈夫だよ。トレーがあるみたいだし」

みんなのドリンクを聞いて、私はドリンクバーのコーナーに向かった。

みのりちゃんが同時に席を立った。

嫌な予感がした。

トレーにグラスを五つ乗せて、氷を入れていく私の横にみのりちゃんが並んだ。

「お先にどうぞ」

私のほうが数が多いから、みのりちゃんに氷をすくうスコップを渡した。

みのりちゃんは受け取らなかった。

気まずくて、早く席に戻りたかったから、急いで氷を入れた。

「三神さんって淫乱なんだね?」

「え?」

聞き間違い?
みのりちゃんが言った言葉が耳に焼きついた。

「だってそうでしょ?普通女子ひとりで男性のお泊まりに混ぜれなくない?」

「でも…そんなんじゃないから…」

「そんなんってなに?あ、やっぱ期待してたんだ!?」

「バカなこと言わないでよ!」

「なに?大きい声出してムキになっちゃって。こわーい」

「なんで嫌なことばっかり言うの…。もう関わんないでって四季くんに言われたじゃん」

「若葉先輩には関わってないでしょ?ちゃーんと約束守ってるよ?」

「そういうことじゃないと思うんだけど…」