四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「よかったね」

妙にうれしそうな四季くん。

ママが四季くんのことをどれだけ気に入って、信頼してるかってことがよく分かった。

「お母さんの気持ちを裏切らないように、イケナイことは我慢しなきゃね?」

私の耳元で囁いた四季くんに、
皐月くんが「なにコソコソしてんの!」って頬を膨らませた。

その日、うちに帰ってママに抗議してみたけれど、
四季くんへの絶対的な信頼と、「未来のお婿さんは絶対に四季くん!」という私への期待から、
ママの意見は覆らなかった。

パパだけがリビングの片隅でメソメソしていた…。

「四季くんのお母様といとこの方もいらっしゃるんでしょ?何が不安なのよ」

「四季くんの幼馴染の男子もいるんだよ!?心配じゃないの!?」

「なーに色気づいてんのよ自意識過剰ねぇ」

「それが娘に言うセリフ!?」

「そういう心配はもう少し色っぽい女になってからしなさい」

鼻歌なんてうたい始めちゃって、
ママは大量の唐揚げを揚げている。

まるで今日が結婚前夜のお祝いみたいに…。

こうして私の夏休みの一大イベント、「星乃家お泊まり会」は開催されることとなった…。

大量の宿題や灼熱の太陽よりも気が重いのはなぜだろう。

四季くんと二人っきりだったら…素敵だったのになぁ。