四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「ほんとにやめてあげてね?君、可愛いのにこんなことで株下げてたらもったいないよ?君ならもっと素敵な恋愛ができるのに」

「ッ…!あ…あのっ…私の、コレクションブックは…」

「あー、アレは俺が捨てといてもいい?自分じゃ踏ん切りつかないかもでしょ?君が新しい恋をするためにもあんな物は捨てないとね」

「は…はいっ…」

みのりちゃんは「すみませんでした」って四季くんに頭を下げて背を向けた。

遠ざかっていく背中を見ながら、四季くんが「風紀委員なのにね」って言って、私を見て笑った。

みのりちゃんと入れ替わるようにして皐月くんが教室に戻ってきた。

「ねぇ!みのりちゃんとすれ違ったんだけど!?ぼくのほうはちっとも見ないで走っていったよ!?」

「皐月に謝りに来たんだよ。でも俺から伝えとくからもう関わんないでって言っといた。コレクションブックとやらも捨てていいってさ」

「ほんとに!?しーちゃんありがとう!」

皐月くんがガバッと四季くんに抱きついた。

先輩達が「尊い…」なんて言って二人を見ている。

「皐月くんを泣かしたら四季くんが黙ってない」って噂は、あながち間違ってないのかもしれない。

「しーちゃんはやっぱりぼくのヒーローだ」なんて言って、
皐月くんは本当にうれしそうだった。