四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

私を抱きかかえて起き上がらせた四季くんの頬に触れる。

すべすべ。
いい匂いがする。

「んー?どうしたの?」

「きれいだなって思って」

「男に言うことじゃないよ」

「なんで?きれいなものはきれいだもん」

「ふーん?シュリには敵わないけどね」

「四季くんこそなに言ってんのー」

「俺の可愛い彼女」

「も…やめて。恥ずかしいよ」

四季くんが私の頬から首筋にかけてスーッと指でなぞった。

四季くんに触れられるたびに、
自分の体が自分のじゃなくなってくみたい。

四季くんと付き合ってから、ずっとこうだ。
脳内は四季くんでいっぱいになって、
私は私じゃなくなる。

四季くんがずっと隣にいてくれるなら、
他にはもうなんにも要らないなんて、本気で思ってしまうんだ。