四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「余計なことしないでよ!」

みのりちゃんが大きい声を出して、
廊下を歩いていた生徒が「わ!びっくりした!」って言って、私達を見た。

教室に残っていたクラスメイト達の視線も痛い。

「みのり!どうしたの?」

夕凪が来てくれたけれど、
みのりちゃんはいつもより私を睨みつけて、泣き出しそうだった。

「私のことよく知らないくせに何を話すのよ!」

「みのりちゃんごめんなさい。その…みのりちゃんとも仲良くなりたいなって思って、それで…皐月くん…っていうか、あの、協力できたらなって…」

「誰が協力して欲しいなんて言ったの!?勝手なことしないで!」

「ごめんなさい…」

「あんたみたいな偽善者がいちばん大嫌い!」

「偽善者…?」

「私は特別ですって、自分は選ばれましたって優位に立って勝ち誇った顔して見下してるんでしょ!?」

「そんなこと…!そんなこと思ってるわけないじゃん!そんな風に思ったことなんて無い!」

「思ってないなら協力しようなんて気持ち、持たないから」

「みのり、もうやめな。シュリも悪気があったわけじゃないから」

「鬱陶しいよ、この子。協力?一緒に遊ぼう?バカなこと言わないで!そうやって私に見せつけて笑ってるんでしょ!」

「みのり!いい加減にしなって!」