四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

金曜日。
私のクラスの数学は六時間目だった。

本当は五時間目なんだけど、
六時間目の科学の先生の都合で交代になったって、
朝礼で担任が言っていた。

一番最後って嫌だなぁ。
一日中、憂鬱な気持ちだし。

「シュリ、いよいよだね?」

「ゆうなぁー」

「だーいじょうぶ!勉強頑張ったんでしょ?」

「頑張ったは頑張ったけど…」

「ごめんね?私は見てあげれなくて」

「委員会だもん、しょうがないよ!気にかけてくれてありがと」

「もし補習になったら今度こそ勉強見てあげる」

「夕凪のいじわる!」

「あはは!じゃ、頑張ろうねー」

いいなぁ。夕凪は期末の点数もすごく良かったもん。
小テストなんて全然、夕凪の敵じゃない。

今日が終われば来週には夏休み!
大量の宿題…のことは一旦置いといて…。

いーっぱい遊ぶためにも絶対クリアしなきゃ!

期末よりも気合いを入れてる生徒なんて、
きっと私だけなんだろうなぁ。