四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

四季くんが長い腕を私の後頭部に回して、顔を自分のほうに近づけさせられる。

私の膝からちょっと頭を浮かせて、そのままキスをされた。

「足りない」

「四季くんわがまま」

「全然だめ。こんなんじゃ六時間目もサボんなきゃいけなくなる」

むくりと体を起こして、腰に回した腕でグッと私を引き寄せた。

さっきよりも深いキス。

四季くんのくちびるの熱を感じた。

酸素を求めてくちびるをうすくひらいたら、
待ち望んでいたみたいに、もっと愛されてしまう。

マットの上に押し倒されて、指と指を絡めながら押さえつけられたら、もう私の逃げ場はない。

立てた膝の間に四季くんは自分の足を差し込んで、
私が抵抗できないようにされた。

体育倉庫についた小さい格子窓からだけ差し込む光が、埃っぽい倉庫内をぼんやりと照らしている。

埃なのにキラキラと宙を漂っていて
きれいだって思ってしまう。

「おしまい」

「へっ…?」

「あれぇ?期待しちゃった?」

「しっ…してないよ!」

「ほんとに?いいよ、シュリがしたいなら続き、する?」

「別にしたくないもん!」