四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「やっとシュリと二人っきりだぁー」

厳密に言えば、リビングに海斗さんがいるから二人っきりではないんだけど。

この空間では四季くんと二人だけで過ごせて、
私もうれしい。

「じゃあ勉強始めよっか」

「うん。お願いします」

今日は真面目に教えてくれるんだなぁなんて考えてしまったことを、
すぐに脳内から追い出した。

ほんと、四季くんを目の前にすると自分に甘くなっちゃう。

「今日はここね」

四季くんの長い指がスーッと公式をなぞる。

X、Y…だからなに?って思ったけれど、
四季くんの心地よい声に耳を傾けていた。

「それで、ここに代入すれば…」

「あー、なんとなく分かったかも?」

「ほんと?」

「たぶん」

「じゃあコレ解いてみて」

四季くんに言われた問題を解いてみる。
きっと四季くんなら簡単に溶けちゃうんだろうけど、私は五分くらいかかってしまった。

「うん、正解。よくできました」

「ほんとに!?」

「うん。ちゃんとできてえらいね」

よしよしって頭を撫でてくれて、
もっとして欲しいからもっと頑張ろうって思えた。

「もうちょっと早く解けるようにならないとね」

「やっぱそうだよね」

「うん。じゃなきゃタイムオーバーになっちゃうから」

「せっかく勉強しても時間が足らなかったら大損だもんね」

「ねぇ、シュリ」

「ん?」

「俺の我慢も、もう限界なんだけど?」