四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

四季くんが鞄の内ポケットから出した鍵を差し込んで、鍵を開ける。

ヤクザさんでも戸締りはきちんとするんだ、なんて思ってしまった。

留守にしてるわけじゃないし、
鍵は締めてないって勝手に思い込んでいた。

「しきー?…とシュリちゃんか。おかえりー」

「お前なんで普通にいんだよ」

「今朝も居ただろ」

「お泊まりですか?」

「そ。四季と二人っきりで。シュリちゃん、ごめんね?」

「い…いえ」

「お前、誰になにを対抗してんだよ」

「ん?シュリちゃん、なに?」

ジーッと海斗さんの顔を見ていたことがバレてしまった。

勝手なヤクザさんのイメージ。
スキンヘッドで、顔に深い傷なんてあったりして、
顔だけで人を殺せそうな…。

でも海斗さんは違う。
そのイメージのどれにも当てはまらない。

容姿は四季くんのご親族なだけあって、
人懐っこそうで、きれいなお兄さんだ。

ほんのちょっと吊り目だから、
すごまれたら怖そうだけど…。

鍛え上げられた腕は筋肉質で、殴られたら一溜りもないだろうな…。

うん。やっぱり怖そう。

「いえ、なんでも…」

「四季、シュリちゃん俺に惚れちゃったんじゃない?」

「死ねっ」

四季くんが鞄を海斗さんに投げつけた。

面白そうに笑いながら、海斗さんはその鞄をヒョイっとキャッチしてリビングに消えていった。