四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「しゅーり!何ぼーっとしてんの?」

「ゆうなー」

放課後。

終礼が終わってみんなが席を立ってからも、
私は自分の席で考え事をしてしまった。

「あのさ、みのりちゃんのことなんだけど」

「みのり?あんた仲良かったっけ?」

「逆だよ、逆。私、嫌われてるでしょ?」

「そうだね」

「そんなはっきりと…」

「あはは。ごめん、ごめん。でもシュリが悪いんじゃないから。ただの八つ当たりだよ」

「皐月くん…だよね?」

「そうだねぇ…。若葉先輩のこと大好きだからねぇ」

「私がいつも一緒にいるから嫌われてるんだよね」

「でも若葉先輩は星乃先輩にくっついてきてるんでしょ?」

「それはそうなんだけど…」

「みのりに嫌われてたらなんか不都合なの?」

「不都合っていうか、やっぱ嫌われるのは悲しいよ…。私自身が嫌なことをしたんならしょうがないけどさ。私はみのりちゃんの恋を応援したいし」

「応援ってどうやって?」

「んー…、確かに皐月くんはいつも近くにいるから、なんとなーくみのりちゃんのことをアピールするとか?」

「そんなんで若葉先輩の気を引けるとも思えないけど」

「でもなんにもしないよりはいいでしょ?みのりちゃんの気持ち知ってて何もしないくせに好きな人のそばにいられたらやっぱムカつくと思うし…」

「そっか。だったらやってみれば?突っ走って無理しちゃだめなんだからね?」

「うんっ。ありがとう」

「シュリー。帰ろ」

後ろのドアのところで四季くんが呼んでいる。
教室に残っていた女子生徒達が四季くんを見てちょっと騒ぎ始めた。

ああやって立ってるだけでもきれいだなぁ。

「シュリ、まーたぼーっとして!私は委員会行くからね?」

「あっ、うん!頑張ってね!」

私に手を振った夕凪が四季くんにも会釈をして教室を出ていった。

私も慌てて鞄を掴んで、四季くんのとこに駆け寄った。

みんなの視線が気になる。
やっぱり私も胸を張って四季くんの彼女ですって言えるくらいの容姿が欲しかったな。