四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「君、だぁれ?」

皐月くんが舐めていた棒付きキャンディーをくちの中でコロンって鳴らしながら聞いた。
さくらんぼの香りがした。

松山(まつやま)みのりです!二年生です!」

「ふーん。シュリちゃんの友達?」

「違います!」

みのりちゃんは即答したうえに、
首までぶんぶん振った。

そんなに否定されたら傷ついちゃうなぁ。

「みのりちゃんは風紀委員なんだよね?私の親友と一緒なの」

「三神さんは!仲良い子の、仲良い子です」

「三神さん、だって」

皐月くんが意味深に、ニッて笑って八重歯を見せた。

分かってる。

「みのりちゃん」って呼ぶ私に、
彼女は「三神さん」って呼んで壁を意識させたんだ。

なんで私、こんなに嫌われてるんだろう?
全然喋ったこともないのに。