四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「えーっと、そろそろ戻らなきゃ。お昼休み終わっちゃう」

「うんっ。シュリちゃんだけさっさと戻ったほうがいいよ?」

「さーつーきー」

「いいじゃん。しーちゃん、今日はぼくとサボろうよ」

「シュリは?」

「私?」

「俺、今日もサボっていいと思う?」

「今日は…だめ。サボりすぎだよ」

「ほらな?シュリがだめだって」

「ふんっ!シュリちゃんきらーい」

「皐月くんごめんね?」

「あのっ!」

言い合う私達の間に割って入った女子。

あれ、この子知ってる。

私をキッと睨みつけるような目。
ふんわり巻いたブラウンの髪。
きれいに整えられたピカピカの爪。
くちびるもツヤツヤで、「可愛い」のかたまりなのに、私に笑いかけてくれたことは一度も無い。

この子は夕凪と同じ、風紀委員の二年生だ。
クラスは違うけれど、夕凪と一緒にいることも多い。

教室に戻ってきた夕凪が私に手を振るたびに、
この子は私を睨む。