四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「離してください」

四季くんの腕を掴んでいたことりさんの手を、四季くんは手首を掴んでほどいた。

「もう二度と来ないでください。何があっても俺はシュリと別れる気はないし、あなたのところにも戻らない」

「四季ってば強がっちゃって。別れるとき、あーんなにすがってきたクセに」

「はい。俺の人生最大の汚点です」

ぷって皐月くんが吹き出した。
ことりさんは狼よりも鋭い目で皐月くんを睨んだ。

「四季くんがこんなに言ってるのになんで理解できないんですか…。迷惑なんです」

「迷惑はあんたでしょ?こんなガキに執着されて可哀想に」

「シュリに執着してるのは俺のほうだよ。俺が絶対にシュリを離してあげられないんだ。ことりさんとお付き合いしてた頃よりも、ずっと強い気持ちで。彼女を愛してる」

「四季ったら。まだまだ子どもなのに、背伸びして愛してるなんて…軽いわね。忘れたの?私が四季のすべてだった頃を」

「忘れました。そう仕向けたのはあなたです」

「私が?」

「認めますよ。俺はあなたのことが好きだった。何をされても何を言われても、そばに居させてもらえるなら全部我慢できた。でもあっさりと壊してお金持ちの男と結婚したのはあなたです。あなたの言葉こそ軽すぎて、聞く耳すら持てません」

「ずいぶんと…立派なことを言うようになったのね?」

ことりさんがゆっくりと私のほうへ歩いてくる。
私の腕を皐月くんが掴んだ。