四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「…なんで?私、誰にも言ったりしないよ?先生に迷惑はかけないから」

「彼女が妊娠したんだ」

「………彼女?」

私は妊娠なんてしてない。
先生は避妊だってきちんとしてた。

私には将来があるからって。
すごく大切にしてくれてた。

そもそも私のことなら「別れよう」なんて言わないし。

「ごめん、高校のときから付き合ってる彼女なんだ。本当はカテキョが終わるときに言おうと思ったんだけど…シュリを見てると言えなかった」

「冗談…?ドッキリかなにか………じゃない…んだよね…。そんな…」

「ごめん」

「ごめんって…遊びだったの?私のこと」

「魔がさした」

「なにそれ…悪いことって思いながら付き合ってたの?」

「誰にも言わないよな?」

「は………」

「バレたらたぶん、シュリも停学とかなるかも」

「言わないよ…」

「そっか。よかった。やっぱシュリは理解力があって助かる」

「言わないわよ、誰にも!あんたのことなんか!全部消すから先生の中からも無かったことにしてください!あんたなんか不幸になればいい!」

「誰にも言わない」って言った私の言葉に安堵して笑いかけていた表情が引きつった。

飛び出した教材室。

それっきり、私と晴陽先生は完全に他人になった。

それから数日間、魂を抜かれたみたいにボーッとした日々を過ごして、
あまりにもボーッとしすぎたから、体育のバレーで突き指。

それが四季くんと出会うきっかけになった。

それからたったの一ヶ月後。
晴陽先生は「本当の」彼女と入籍した。