四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「じゃあさ、成績がよかったらデートしよっか」

「デート?」

「うん。ご褒美だからってご両親には俺がちゃんと許可もらうよ」

今までにないくらい勉強を頑張った私は、
学年内でめちゃくちゃよかったわけじゃないけれど、
自己最高得点を取った。

約束通り、先生はママとパパに許可を取ってくれて、
堂々とデートをした。

その日、先生は「シュリは俺の彼女ね」ってはっきり言ってくれた。

晴陽先生はやさしかった。

キスもその先も、死んじゃうんじゃないかってくらいうれしくて幸せだった。

「シュリ、ごめんね。今月いっぱいでバイト辞めるんだ」

「え…」

中二になってすぐの頃。
まだ梅雨入りも宣言されていないのに、
しとしとと雨が降り続いて、鬱陶しい五月の半ばごろだった。

晴陽先生は春から四回生になった。
そろそろ就活に専念しなきゃいけないから、突然だけど今月で辞めることになったらしい。

「夏頃には教育実習も始まるしね」

「そっか…」

「大丈夫。まったく会えないわけじゃないから」

「うん…」

晴陽先生は大学でもきっとモテる。
教育実習なんて行ったら女子生徒の人気を集めるのも簡単に想像できて暗い気持ちになった。