四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「シュリ?」

ふいに廊下から声をかけられて、
ビクッと肩を震わせた。

柳瀬先生が追ってきたのかと思った。

「四季くん…」

「遅いから。心配になって。大丈夫?」

「ごめんね。日直だったの。言えばよかったね」

「そうだったんだ。もう終わった?日誌?」

「ううん…」

そんなこと適当に誤魔化せばいいのに、
四季くんにはもう嘘がつけなかった。

皐月くんのこともあったし、
隠したっていいことなんかない。

ほんのちょっとの後ろめたさ以外には…
今日の私に悪いところは無いはずだった。

「違うの?」

「教材を返却しに…六時間目、国語だったから。電子辞書を…」

「シュリのクラスの国語って柳瀬?」

「そう、だね…」

「へぇ。教材室にも柳瀬と?」

「鍵…開けてもらわなきゃいけないし」

「一人で行ったの?日直って二人だよね?」

「男子の日直は日誌書いてくれてたから。辞書返すだけだしすぐ終わると思って」

「すぐ終わってないよね?」

「え…」

「目が泳いでる」

「そんなことっ…」

「それに、」

「なに?」

「リボン、歪んでるよ」