四季くんの手のひらがフェザータッチで体中を這う。

そのたびにビクビクっと反応してしまう。

強く吸われた首筋。
くちびるを離して、満足そうに眺めてから、四季くんは囁いた。

「俺のってしるし」

「ゃ…みんなに見えちゃう」

「わざとだよ。見られたらいいじゃん。俺のなんだから」

四季くんの手の動きを見ているだけで、それからの行為をどうしたって想像してしまって身をよじる。

「どうして欲しい?」

「聞いちゃヤダ」

「ダメ。ちゃんと言って?」

「恥ずかしいよ…」

「言わないならしてあげない。言えるよね?お仕置きしてください、って」

「そんなことッ…」

なんにも言ってないのに、
四季くんは一番触れて欲しいトコとは違うところにいじわるしてくる。

涙が流れてくる。

心も体も四季くんが大好きだって叫んでるのに全然追いつけない。

叫んでも叫んでも、
私の全部を伝えることはできないかもしれない。

それでも私が愛されたいのは、
一緒にいたいのは四季くんだけ。

それはきっとあの二人もそうだった。

第三者から見たら気持ち悪い恋愛だって、
バカみたいでもいい。

皐月くんの言った通りだよ。

本当に愛してるひとと生きていけないなら、
死んだほうがマシだ。