四季くんの溺愛がいくらなんでも甘すぎる!

「帰ってきてるかもしれないから」

「そうですね…」

車を降りた海斗さんは、ガレージのシャッターについている暗証番号のキーを入力して、ガレージを開けた。

私は車を降りて待っていた。

ガレージに駐車した海斗さんは、キーケースの中から四季くんのおうちの合鍵を選んで、開けた。

家の中はシン、としている。
四季くんのらしいローファーも見当たらない。

「帰ってないみたいだな」

「私、近くを探してきます」

「いや、ここで待ってたほうがいい」

「なんでですか?」

「むやみやたらに探してもしょうがないよ。すれ違うかもしんないし」

「そう…ですね…」

玄関に三人分の鞄を置いて、
おうちの中に上がらせてもらった。

本来の住人がひとりも居ないのに、
こうしていると空き巣でもしているみたいな気持ちになる。

ソファに座ったら、隣に海斗さんも座ってきた。

「海斗さん?」

「話の続きをしよう」

「…はい」

「皐月は…未遂だった?」

「未遂?」

「君のこと」

「あ、はい…。大丈夫でした」

「ふーん。で、皐月はなんて?」

「後悔してたと思います、すごく。本当に好きなひとと一緒にいられないなら死んだほうがマシ、みたいなことも言ってました」

「…そう」